柴田高明マンドリンリサイタル a Mandolin with bowed Strings

「A Mandolin with」は、マンドリン奏者柴田高明が開催するリサイタルにおいて、新たな「マンドリンを含む室内楽作品」を創作する室内楽プロジェクトです。2025年にスタートし2年目となる今回は、マンドリンと擦弦楽器による18世紀のマンドリン室内楽から委嘱&公募初演まで、盛りだくさんの内容でお届けします。
マンドリン室内楽の魅力が凝縮された時間、ぜひご体験ください。


4月26日(日)開場14:30 開演15:00
会場:青山音楽記念館(バロックザール)
(公財)青山音楽財団助成公演〒615-8282 京都市西京区松尾大利町9-1
TEL 075-393-0011

阪急嵐山線「上桂駅」徒歩5分(西へ300M)
ご来場の際は公共交通機関をご利用ください(*お客様用の駐車場はございません)

●  プログラム
– 五個のおもちゃ【委嘱初演】(マンドリン&ヴァイオリン) Yip Ho Kwen Austin(香港/中国)
– 静寂の間【委嘱初演】(マンドリン、ヴァイオリン&チェロ)Po Chien Liu(台湾)
– タイトル未定【委嘱初演】(マンドリン、ヴァイオリン、ヴィオラ&チェロ)Myunghoon Park(韓国)
– 放浪騎士の詩【公募初演】(マンドリン、ヴァイオリン、ヴィオラ&チェロ)Yang Ren(中国)
– マンドリン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲へ長調 Giovanni Hoffmann
– ディヴェルティメントト長調(マンドリン、ヴァイオリン&チェロ)Giovanni Hoffmann

● チケット取扱
電子チケット teketサイトよりご購入いただけます。
フレット楽器ヤマサキ Tel 06-6948-8239 [email protected]
(株)サロット Tel 075-746-6813 [email protected]
青山音楽記念館 Tel 075-393-0011 

一般 5,000円 学生 2,000円(各当日500円増)全席自由席

《Message》
「A Mandolin with」は、マンドリン奏者柴田高明が開催するリサイタルにおいて、新たな「マンドリンを含む室内楽作品」を創作する室内楽プロジェクトです。マンドリンという楽器は、ヨーロッパにて確かな歴史を有しているものの、現在楽器としてのポジションが確立されているとは言えず、現代において生み出されるレパートリーの少なさの原因となっています。古くからリュートが重要な楽器として流行していたこと、また日本の琵琶や三味線のように、西洋音楽に限らず世界各地で撥弦楽器は重要な地位を占めています。その中でも、ヴァイオリンと同音域の撥弦楽器であるマンドリンは、今後より重要な役割を担う可能性を持っています。
本企画は、マンドリンが歩んできた歴史を踏まえ、マンドリンという楽器が現代音楽における重要な選択肢となることを目指すものであり、
・古典から現代までに作曲された既存の作品
・今回のプロジェクトのために作られた新曲
により構成されます。
特にアジア圏の作曲家への委嘱を進めており、将来に向けたマンドリンを含む室内楽のレパートリー拡充を図ります。2025年4月「a Mandolin with Voices/Winds」では、グー・ウェイ(シンガポール)、チョン・フィチン(マレーシア)の作品を委嘱初演、またアダム・バイター(アメリカ)の作品を公募初演しました。「a Mandolin with」プロジェクトの2年目となる本公演、マンドリン室内楽の新しい世界をどうぞご一緒ください。

《共演者プロフィール》
赤松由夏(ヴァイオリン)
大阪音楽大学音楽学部卒業。同大学大学院修了。東京読売新人演奏会、大阪音楽大学卒業演奏会等、学内外のコンサートに出演。ブラームス、サン・サーンス、モーツァルトの協奏曲をザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団と共演。オーボエのインゴ・ゴリツキー氏とJ.S.バッハの“オーボエとヴァイオリンの為の協奏曲”を共演。1999年渡英。J.ロシュタイン氏の下で研鑽を積む。これまでに、長谷川孝一、東儀幸、宗倫匡の各氏に師事。関西室内楽協会、西宮音楽協会、各会員。2002年よりザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団のコンサート・ミストレスを務める。大阪音楽大学非常勤講師、大阪音楽大学付属音楽院進学コース講師として、後進の指導にもあたっている。

後藤彩子(ヴィオラ)
東京藝術大学附属音楽高等学校を卒業後、ケルン音楽大学、デトモルト音楽大学、マドリードのソフィア王妃音楽大学に進学。田中千香士、菅沼準二、マティアス・ブッフホルツ、アルバンベルグカルテットに師事。ギュルツェニッヒ管弦楽団、デュッセルドルフ交響楽団の契約団員。2012年までシューマンカルテットの一員として演奏活動を行う。2011年パオロ・ボルチアーニコンクール入賞、大阪国際室内楽コンクール第2位、2012年シューベルト&現代音楽国際コンクールにて優勝。京都市立芸大講師を経て堀川音楽高校講師など、後進の指導にあたる。コレクションWLKより弓を貸与されている。日本室内楽振興財団 調査研究事業アソシエイト・アーティスト。

池村佳子(チェロ)
京都市立芸術大学音楽学部及び、同大学院をそれぞれ首席で卒業。これまでに第5回札幌ジュニアチェロコンクール優秀賞、第4回ビバホールチェロコンクール第3位、’01年度バロックザール賞など多数受賞。「After hours session」「アンサンブル神戸」などのメンバーを務めるほか、’14年よりマレーシアに4年間在住、’17年日馬友好樹立60周年記念コンサートに出演するなど、 ペナン、クアラルンプール、香港などで精力的に演奏活動を展開。’18年に「Rachmaninoff&Shostakovich Cello Sonatas」のCDを発売。現在、大阪音楽大学非常勤講師。

《委嘱作曲家プロフィール》
リウ・ポーチェン Po Chien Liu(台湾)
リウ・ポーチェン(劉博健)は、フランクフルト・アム・マインを拠点とする台湾出身の作曲家である。
彼の作品は、音のメタファーとして、空間的原理としての「影」の美学を探求し、残響とノイズ、静寂と存在の交錯を用いて、不可視や曖昧さを露わにする。
彼の作曲語法はしばしば視覚的・空間的な印象や、光や質感の形態が移ろう様を描くように、それらを多層的な音響構造へと翻訳するものである。電子音響や視覚的要素は、彼の作品群を演劇的な次元へと拡張している。

オースティン・イップ Yip Ho Kwen Austin(香港)
作曲家・分野横断型アーティストであるオースティン・イップは、文学と音との関係性を、生音響と電子音響の相互作用や、明示性と暗示性のニュアンスを用い、音楽と視覚メディアを通じて探求している。
近年のプロジェクトには、グラミー賞受賞アンサンブルのThird Coast Percussion and Toolbox Percussionとのコラボレーションによる「Escalate」(2024 )、広東語による室内オペラ「Por Por」(2019-2022)、川端康成の小説に着想を得た室内楽劇作品「古都」(2019)、17世紀のクロスキャスティングの伝統を検証する1時間のエレクトロアコースティック作品プロジェクトである「Ballet de la nuit’: Eurydice」 (2017)、そしてカフカの小説を音楽的に解釈した管弦楽作品「Metamorphosis」(2016)などがある。
イップは、マクダウェルのガードナー&ヴェイル・リード・フェロー、CASHゴールデン・セイル音楽賞、香港芸術発展局若手芸術家賞(音楽部門)、ニュー・ミュージックUSAクリエイター基金などを受賞している。
彼の作品は、Donemus(オランダ)とABRSM社(英国)から出版されている。
また、AI音楽ツールの開発に焦点を当てた、シリコンバレーを拠点とする企業Bovo Musicの共同設立者でもある。

パク・ミュンフン Myunghoon Park (韓国)
作曲家パク・ミュンフンは、漢陽大学校にて作曲の学士課程を卒業後、ケルン音楽大学にて作曲と電子音楽作曲のディプロマと修士号を取得した。さらにロベルト・シューマン大学デュッセルドルフにて、作曲の最上級課程(Exzellenzstudiengang Komposition)を最優秀の成績(summa cum laude)で修了している。
彼の作品において特筆すべき点は、強烈な対比、反復、そしてスモール・バッチ・プロセスに基づいて構築された形式の使用にある。音色をとりわけ重視し、その芸術的着想をしばしば自然現象の変容や動き、また視覚芸術作品から得ている。
現在、漢陽大学校にて副教授を務めるほか、アンサンブル・アインスの芸術監督を務めている。


協力:ロゼッタ 後援:一般社団法人日本マンドリン連盟 大阪音楽大学